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2010年9月25日 (土)

心を折らない老親の叱り方

 近ごろ「叱(しか)り方」で悩む中高年サラリーマンが多いらしい。といっても、それはあくまで職場での話。家に帰れば帰ったで、老いた親には手が焼ける。部下や若手社員なら、厳しく査定すれば済むが、自分の親はそうはいかない。

 親はまだピンピンしているし、ボケる気配もない。だから、まだ彼らの好きにさせて大丈夫。ましてや、自分を育ててくれた親なのだ。

 中高年サラリーマンなら、そう思うだろう。でも、これがいけない。

 自分の思い通りにならないとすぐキレる、突拍子もない行動に出るなど、“暴走老人”が一時話題になったが、子供が老親を叱らないことも無関係ではない。親の暴走を子が見過ごすと、不幸になるのは親の方だ。

 シニアライフアドバイザーの松本すみ子氏がこう言う。

「元気な老人ほどプライドが高く、老いたことを認めたくない。家族とは価値観が同じに見えても、定年退職などで、社会との関係が希薄になっていることに気がつかない。だから外では、自分の思い通りにならないと、カッとなってしまうのです」

 高齢者の万引(検挙・補導)が、20年で7倍と急増した。89年には3987人だったが、09年は実に2万7019人。この間の高齢者人口の伸び(2倍)を上回った。検挙・補導者に占める割合も、4.1%→23.9%にまで増加。4人に1人が高齢者なのだ。

 もしあなたの親が、警察の世話になったらどうする? 子にとってショックは大きい。孫や親戚への影響、近所などの世間体もあるだろう。が、親に非があるなら叱って当然。肝心なのは、どう叱るかだ。

「〈なぜこんなことをしたのか?〉と、頭ごなしに叱るべきではありません。これでは、〈誰にも大切にされていない〉〈何の役にも立っていない〉と心が折れてしまい、かえって逆効果。〈自分が育てた子まで何を言うんだ?〉と、子どもにまで猜疑心(さいぎしん)を抱いてしまう親もいます。そのハードルを下げるためにも、まずこちらから、〈どうしたの? 大変だったね〉と同情することから始める。そうしないと、親でも心を開いてくれません」(松本氏=前出)

〈初めてのデートは、相手に正対するより隣に並ぶほうが緊張しない〉

 心理学ではこう言われるが、親を叱るときも同じこと。そして〈叱る〉というより〈質問〉をして、その答えを聞く。ビジネスの〈コーチング〉に似た手法だが、老いた親を「どうせ自分は」と絶望させないことが大前提。〈叱る=大事にしている〉と思わせることだ。

●「敬老の日」だから考えたい

 親が老いるほど、これまでならオッチョコチョイと笑えた些細(ささい)なことも、子にはストレスになってくる。でも、なんでもかんでも目くじらを立ててはいけない。

 腕力の衰えで、わずかな力でも閉まっていた冷蔵庫のドアが、最近、開きっぱなし。こんな光景がよくある。「また開いてるじゃないか!」と頭ごなしにとがめるのはNGだ。プライドが高い親は、「私は絶対閉めた!」と怒る。こんな日常のギクシャクが、妻や孫まで巻き込み、家族仲を壊すのだ。

 今月20日は「敬老の日」。長年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日だ。両親にごちそうしたり、プレゼントを渡したり、祝い方はさまざまだろう。

 これを機に「叱り方」も考えてみては?

●「今すぐ飛び降りろ!」って…

 ワタミ会長の渡辺美樹氏は、ビルの8、9階での会議中、〈いますぐ、ここから飛び降りろ!〉と、部下に平気で怒鳴るという。ネット上では、〈パワハラだ〉などと話題になった。

 渡辺氏は、〈叱るときにも、根底にあるのは「好き」という感情で、好きでなければ叱る資格はない。「辞めろ」と言ったことは1回もありません。社員が好きだから、絶対に辞めてほしくないんです〉とも述べている(「プレジデント」9月13日号)。

〈心のままに叱る〉からこんな言い方になるらしいが、親には使えない。

(日刊ゲンダイ2010年9月15日掲載)

(niftyニュース、http://news.nifty.com/cs/headline/detail/gendai-000125657/1.htm

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